浄土宗新聞

通常非公開の文化財でハープデュオ・コンサート 総本山知恩院

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コンサートの様子。約750名の応募者の中から抽選で選ばれた40名が参加(写真提供:知恩院)

 10月26日、(公財)京都コンサートホールが、総本山知恩院(京都市東山区)の大方丈(重文)鶴の間で、「ハープデュオ・コンサート」を開催。
 これは、同ホールの開館30周年を記念し、京都市内をクラシック音楽で満たすことを目的に開催している「Kyoto Music Caravan 2025」の一環。大本山金戒光明寺や、北野天満宮など6会場で開催され、今回が7会場目。
 大方丈は、1641年に建立され、洛中随一の名書院として知られる。室内は狩野一派の筆による襖絵で彩られており、ここでのイベントは、大変貴重だという。
 当日は、「ハープデュオ・ファルファーレ」として姉妹で活動する松村多嘉代さんと衣里さんが、グランドハープを演奏。クラシック音楽のほか、浄土宗宗歌「つきかげ」の演奏も行われ、知恩院の僧侶がハープの音色に合わせ唱和した。
 参加者らは、煌びやかな大方丈で、ハープの繊細な音色に聞き入り、演奏に体を揺らした。
 今後のコンサートについての予定など詳細は京都コンサートホールのホームページから。