浄土宗新聞

国の歴史的景観に寄与 堂宇6棟が有形文化財へ 埼玉 林泉寺

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林泉寺本堂。外観は昭和45年に大規模改修したもの

 

令和7年11月21日、国の文化審議会が文部科学相に、埼玉県越谷市にある林泉寺(木村惠隆住職)の堂宇6棟を登録有形文化財に指定するよう答申した。
 同寺は、永仁5年(1297)の創建とされる古刹。徳川家康が鷹狩りの際に馬を繋いだと伝わる「駒止めのマキ」や、手を洗い、口をすすいだと伝わる「権現井戸」などが遺る徳川家ゆかりの寺院。
 答申された6棟のうち、本堂は延宝元年(1673)の建立。何度か改修されているが、内陣や須弥壇は文政8年(1825)の改修時から変わっておらず、内陣の梁の側面等に施されている装飾的な彫り加工や文様などが評価された。
 また、鐘楼堂は、延享5年(1748)に建てられたもの。柱を中心に向かって傾斜させて立てる「四方転び」という技法が用いられている。関東大震災で柱が礎石から落ち、貫が2本折れるなど大きな被害を受け、倒壊寸前であったが、今なお落成当時の偉容を保っていることが評価された。

本堂の南西にある鐘楼堂