浄土宗新聞

寺院を身近な交流の場に お寺でママ会反響呼ぶ 大阪正覚寺

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ママ会には、子育てをする人であれば誰でも参加できる

大阪府岸和田市の正覚寺(阪口祐彦住職)で、阪口祐吾副住職と裕子寺庭婦人が開催する「お寺でママ会」が地域で注目を集めている。
寺院を子どもの遊び場とすることで、親同士のコミュニティづくりのきっかけにし、気軽に悩みを相談できる環境を作るとともに、寺院を身近に感じてもらうことを目的に行っている。

 ママ会とは、子どもを持つ親が集まり、情報交換や交流するもの。同寺では、寺院を開放し、知育玩具や絵本を揃え、子どもたちに遊び場として提供。また、ベビーフードの試食会や、鍼灸師による小児はり体験、母親もリフレッシュできるようエステティシャンによるマッサージなども行っている。
 きっかけは、教員をしていた阪口夫妻が、祐吾師の自坊がある岸和田市へ転居した際の経験。2人の子どもを持つ夫妻は、転居前の地域に比べて公園などの子どもの遊び場が乏しく、そういった場での会話やコミュニティがないことによるストレスや孤独感を痛感。「地域でこのような差があるのを改善したい」と、令和7年10月から(公財)ともいき財団の助成を受けて毎週火曜日に活動を開始。
 当初は寺院の建具(障子など)の破損や、活発に動く子が乳児にけがを負わせる可能性を考慮し、対象を1歳未満としていた。しかし、1歳児の親からも参加希望の問い合わせがあったことから、現在は2歳未満に対象を拡大して開催。これまでに延べ150組以上の親子が参加している。

心身癒す「親子の居場所」


 3月10日に行われた会には、母子10名が参加。穏やかなBGMが流れる空間で、子どもたちは、思い思いの遊びを楽しむ傍ら、母親たちは子どもの様子を見守りながら笑顔で会話を弾ませつつ、育児に関する悩みなどを相談。また、同会に母親として参加経験のあるエステティシャンが、ボランティアでマッサージを施し、育児に追われる母親たちを癒やしていた。
 参加者からは「子どもを遊ばせる場所を提供してもらえるのはありがたい」「子どもだけでなく親同士のコミュニティができ、様々な話ができるので自分も楽しい」などの声があった。
 阪口夫妻は、「この活動をきっかけに、気軽にお寺に足を運んでもらい、育児が一段落した後も、何か悩みがあった時に『あのお寺にいってみよう』と思われるような地域に開かれたお寺にしていきたい」と今後の展望を語った。