浄土宗新聞

お寺を訪れる機会に 本堂の襖絵など制作 大阪・玉圓寺

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玉圓寺の襖絵
玉圓寺の襖絵

大阪府堺市の玉圓寺(山本能忍(やまもとのうにん)住職)が、10月に新調した本堂襖絵と納骨堂壁画を公開し、地域の話題となっている。
これは、令和6年に浄土宗が開宗850年を迎えるにあたり、多くの人に寺院に訪れてほしいとの想いで企画したもの。制作は関西国際空港の壁画などを手掛けた壁画絵師木村英輝(きむらひでき)氏に依頼。山本住職は、木村氏の作品を見た時、背景に金銀箔を用いるなどの手法で知られた琳派(りんぱ)を彷彿とさせる力強い作風に感銘を受け、依頼することとなった。
本堂襖絵は、金の背景に銀色を織り交ぜた青い蓮(写真)が、納骨堂壁画は金で縁取られた青い蓮を中心に、赤や黄色など色とりどりの蓮が描かれている。この絵を見ようと檀信徒以外の拝観が増えたほか、法事の際、襖絵に手を合わせる檀信徒が見受けられるなどの反響があるという。