最新記事一覧
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心ゆくまで味わう 法然さまの『選択集』 第27回
浄土宗で〝第一の聖典〟と位置づけられる書物『選択本願念仏集』(『選択集』)。「極楽往生を遂げるためには、何より〝南無阿弥陀仏〟とお念仏をとなえること」とする浄土宗の教えを、宗祖法然上人(1133ー1212)が微に入り細に入り説き示された「念仏指南の書」ともいえるものです。大正大学教授・林田康順先生に解説していただきます。 第4章三輩念仏往生の文③ ||味わい
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一心寺の参詣後に一休み 名物のごくらく大福も絶品 一心寺茶房 緑州
大阪府大阪市・一心寺境内 大阪市天王寺区にある一心寺といえば、「施餓鬼供養」で知られるお寺である。宗派を問わず誰もが先祖供養ができるとあって、開かれたお寺としても親しまれる。加えて、多くの遺骨を粉砕して阿弥陀如来像として蘇らせた「お骨佛」と呼ばれる仏像が奉安されているというのも、地元では多くの人が知るところである。 広大な敷地内には大本堂をはじめ、納骨堂や念
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令和7年1月
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藤原道長を描いた肖像画が奉納 大本山清浄華院
京都市上京区にある大本山清浄華院( 飯田実雄台下)が12月7日、平安時代中期に摂関政治の全盛期を築き、昨年放送されたNHK大河ドラマ『光る君へ』でも注目を集める藤原道長を描いた肖像画を初披露し、注目を集めている。 これは同院が、栄華を極めるも晩年、仏教に篤く帰依し、出家した道長が心血を注いで建立した法成寺跡地(同市同区)から見つかった石仏や建物柱を支える礎石
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お手植え木造聖光上人坐像 造立 聖光上人ゆかりの大楠が坐像として蘇る 東京・回向院
東京都墨田区にある回向院(本多将敬住職)が、大本山善導寺の浄土宗二祖・聖光上人がお手植えした大楠から聖光上人坐像を造立し、話題を集めている。 これは、本多住職が平成30年に善導寺を参詣した際、その直前の台風で落ちた大楠の幹を見かけ、この尊木で聖光上人像を造ることで、その偉業を弘めたいと発願し造立されたもの。 同像は、聖光上人の念仏に対する強い信仰を表すかのよ
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令和6年能登半島地震救援義援金 日本赤十字社へ寄託
浄土宗(川中光敎宗務総長)は11月27日、日本赤十字社京都府支部に能登半島地震の義援金約1900万円を寄託した。 寄託式で川中総長は「宗派にこだわらず、被災地の人々全員のために災害義援金を募集した。少しでも早い復興に役立てほしい」と述べた。日赤京都府支部の岡本吉弘事務局長は被災者の心のケアの重要性を強調し、謝意を示した。 昨年、浄土宗は一般向けと寺院向けの義