浄土宗新聞

僧侶と檀信徒が共に念仏 僧俗一体聖日念佛法会 開催

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雪香殿でのシンポジウム。登壇者の言葉に、参加者は真剣に聞き入っていた

 1月25日、総本山知恩院布教師会(勝部正雄会長)は、浄土宗開宗850年を記念した「僧俗一体聖日念佛法会」を、総本山知恩院(京都市東山区)で開催した。全国から僧侶、檀信徒ら189名が参加し、「お念佛からはじまる幸せ」をテーマに、シンポジウムや法要を営んだ。
 シンポジウムの座談会では勝部会長を司会に、「今を生きる教え」と題し、3人の檀信徒(山下均氏、熊谷繁一氏、新子和久氏)が登壇。その中では、「私がここに生まれ、奇遇にも仏縁をいただき、意義深い使命に恵まれたことが最高の幸せ」との発言もあった。

御影堂での別時念仏会。お念仏の声が堂内に響き渡った


 その後、有本亮啓同会顧問が、「お念佛からはじまる幸せ」を講題に法話。「身・命・財」(健康や財産)といった現世の幸福は、求めればきりがなく、災害などで一瞬にして壊れてしまうと指摘。「万人が平等に幸せになる」と説いたお釈迦さまの教え(仏教)だけが、絶対に壊れないものだと強調した。
 最後に、同院御影堂で、法然上人の祥月命日の法要を営み、僧俗一体となって高らかにお念仏をとなえた。