16万人がお念仏と結縁 法灯リレー結願法要厳修・総本山知恩院5月8日 浄土宗開宗850年 慶讃記念事業
浄土宗開宗850年慶讃事業の一つとして、昨年はじまった「法灯リレー」。5月8日、その円成を奉告する結願法要が、総本山知恩院(京都市東山区) で、伊藤唯眞(いとうゆいしん)猊下を導 師に営まれた。
「法灯リレー」とは、法然上人の教えの尊さをあらためて檀信徒に伝えることを目的とした事業。宗祖法然上・人が修行した比叡山青龍寺の経蔵で、浄土宗開宗のきっかけとなった一文と出会われ報恩蔵の灯明から採火した「法灯」を、各地にリレー形式で届け、全国の檀信徒と、結縁(お念仏と縁を結ぶこと) するもの。
また法然上人の弟子・源智上人が、師への報恩のために阿弥陀仏立像を造立するにあたり、全国で署名を集め、てご縁を結んだことにならい、法灯と結縁した方には、お念仏をなぞり書いて署名する「令和版結縁交名」を配布し、結縁の証とした。
法灯は昨年5月9日に青龍寺報恩蔵にて採火、同日、知恩院で開白法要が営まれ、伊藤猊下から国内各教区や海外開教区に分灯され、約1年をかけて各地の寺院や檀信徒と結縁し、開宗850年の正当にあたる本年、5月8日に、再び知恩院に帰還した。また当日は全国から集められた結縁交名約16万4505枚(5月13日現在)の一部も奉納された。
法要では、伊藤猊下をはじめ、宗内役職者や各教区・海外開教区の代表者が御影堂で待ち受けるなか、法灯が、
当事業の中核を担った全国浄土宗青年会の杉山裕俊理事長から、川中光敎宗務総長を経て、伊藤猊下に手渡され、御影堂に祀られる法然上人御影像の御前に奉納された。
伊藤猊下は御垂示で「全国に伝わった法灯と結縁交名が阿弥陀さまや法然上人に奉納されることは大変尊いこと。これからも法灯(法然上人のみ教え)は、未来へ向かってますます強く輝いていくことでしょう」と述べられた。