浄土宗新聞

子どもたちに学びの場を 善導寺(福島) 寺子屋マルシェ盛況

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4月7日、福島県郡山市の善導寺(中村宜孝住職)「寺子屋マルシェin善導寺」の2回目を開催、多くの地域住民が訪れた。



マルシェとは「市場」を意味するフランス語。日本でも地域の事業者が店舗を出すイベントとして各地で行われている。同寺マルシェは、地元店舗の出展だけでなく〝こども店長〟と称し、子どもたちが商品の制作や販売に携わる店舗の出展や子ども向けのワークショップの開催など、子どもを主役にしたのが特徴。

これは、寺院を子どもの学びの場として解放することで、仏教に触れる機会を、作るとともに、子どもたちが地域の人々と交流を持つきっかけを作りたいとの中村住職の想いによるもの。

(公財)ともいき財団が実施する浄土宗寺院や僧侶への助成を受け、昨年10月9日に初開催。好評の声が多く寄せられたことから、2回目の開催となった。

当日は500人以上が訪れ境内はにぎわいを見せ、子どもたちは緊張した面持ちで客の呼び込みや商品説明などを行っていた(写真)。〝こども店長〟として参加した子どもの母親は、「学校から案内をもらい参加しました。子どもが接客などを体験できる機会は貴重でうれしい」と話してくれた。

中村住職は、「今後はマルシェに限らず、夏休みの宿題に一緒に取り組むなど寺院を学習支援の場としてさらに活用していきたい」と将来を見据える。
善導寺では、今後も年2回をめどにマルシェの開催を続けていくという。