善導寺第68世法主・日下部匡信台下入山式で決意を表明 大本山善導寺
大本山善導寺(福岡県久留米市)第68世法主に推戴された日下部匡信台下の入山式が12月11日、同寺で厳粛に執り行われた。
当日は、九州各教区の役職者や日下部台下が住職を務めた長徳寺(長崎県平戸市)の檀信徒、九州詠唱教司会の会員など約100人が参列。
10時より、梵鐘の音を合図に、日下部台下は役職者らとともに、紅葉で色づく善導寺境内を進み、同寺を開山した浄土宗第二祖・聖光上人の御廟を参拝。
引き続いて11時より本堂で入山式が営まれ、高座へ進まれた日下部台下が、本尊の阿弥陀如来を礼拝され、読経がはじまった。法要では、本尊及び聖光上人、そして同寺の歴代上人に入山を奉告された。
厳かな雰囲気のなか、日下部台下は、同寺の法灯(仏法や寺院の伝統)を継承された。
日下部台下は御垂示で、「時代のせいにするなどの甘えを捨てて、代々の先徳(前代の高徳の僧)が築き上げてきた善導寺の風格を崩さず、法主としての役割に取り組んでいきたい」と決意を表された。
その後、台下は、参列した詠唱教司会の会員らとともに同寺63世法主・一田善寿台下が作詞された、聖光上人を讃える「善導寺のご詠歌」を唱和して挨拶を締めくくった。
3月12日には、住職としてその寺院に入ることを祝して営む法要「晋山式」が予定されている。