浄土宗新聞

寺院と警察署が連携  地域を守る「みまもり寺」 天王寺区仏教会

長安寺門前に掲げられるタペストリー

長安寺門前に掲げられるタペストリー

大阪市天王寺区内にある172の寺院で組織される天王寺区仏教会が、天王寺警察署と連携し、地域の防犯活動に取り組んでいる。
昨年6月ごろ、天王寺署が寺院が多い地域性を防犯に活かそうと、同会に協力を依頼。同会加盟寺院は、緊急時に子どもたちが駆け込める「こどもみまもり寺」として、連携することを承諾した。
4月19日から始まった「春の地域安全運動」に合わせて、一目でみまもり寺だとわかるタペストリーを各寺院が門前に掲示。また、寺院が並ぶ道沿いには街頭が少なく暗い場所が多いことから、約100カ寺にセンサーライトを設置した。
同会事務局長の佐藤潤宏師(同区・長安寺住職)は、「お寺はいつでも気軽に頼れる身近な存在だと知ってほしい」と話し、今後も地域の防犯に貢献していきたいという。