浄土宗新聞

命の大切さ 学ぶ場に  ひまわりで交通安全啓発 くろ谷金戒光明寺

ひまわりの苗を一株ずつ丁寧に植える生徒ら

ひまわりの苗を一株ずつ丁寧に植える生徒ら

京都府警察が発案した、交通事故の悲惨さと命の大切さを訴える「ひまわりの絆プロジェクト」に賛同した大本山・くろ谷金戒光明寺(京都市左京区)が5月26日、同寺の高麗門入口にひまわりの苗を植栽、交通事故根絶を願った。
同プロジェクトは、平成23年11月に京都府内で発生した交通事故で亡くなった男児(当時4歳)が、生前育てていたひまわりの種を引き継ぎ、開花させることで、命の尊さを学び、被害者支援への理解を深めようとする活動。現在、この取り組みは全国に広がり、各地で大輪の花を咲かせている。
門前にある黒谷交番を通じてこの活動を知った同寺は、「お寺に咲くひまわりを見て、命について学ぶきっかけになり、交通安全の意識を高めてもらえれば」と、プロジェクトに参加。植栽には、京都市立白河総合支援学校の農園芸を専攻する生徒12名が協力し、30株を植えた。
また同寺では、ひまわりの花が描かれた御朱印を制作。浄財の一部は被害者支援団体に寄付されるという。