浄土宗の宗立学校である大正大学（東京都豊島区）表現学部表現文化学科４年生・波木銅さん（本名：鈴木涼）が執筆した『万事快調（オール・グリーンズ）』が、第28回松本清張賞を受賞した。
応募作品７４８編の中から、同賞選考委員（京極夏彦、辻村深月、中島京子、東山彰良、森絵都の各氏）による討議の結果、本作の受賞が決定した。
受賞した波木さんは「大学で学んだ映像制作の授業や経験を本作に活かすことができました。今思うと、本作品は賞をとれる手応えはありました。現在２作目を構想中で、今後、誰も書いたことのないような作品を作りたい」と、受賞の感想と今後の抱負を語った。
受賞作は７月5日に文藝春秋から単行本として刊行される。
松本清張賞とは、松本清張の業績を記念して、１９９２年に創設された良質な長篇エンターテインメント小説を表彰する公募の文学賞。（公）日本文学振興会が主催、文藝春秋が運営している。