浄土宗新聞

想いを寄せる〝時”をともに  自死者追悼法要 東京教区教宣師会

表白(法要の趣旨)を、本尊に読み上げる山崎会長

表白(法要の趣旨)を、本尊に読み上げる山崎会長

自死により大切な方を亡くした遺族などのために、若手僧侶らで組織する浄土宗東京教区教宣師会(山崎聡志会長)が6月10日、自死者追悼法要「俱会一処~ともに生き、ともに祈る~」を大本山増上寺(東京都港区)安国殿で営んだ。
遺族が阿弥陀さまに手を合わせ、静かに亡き人に想いを寄せる「時」を過ごしてほしいと、「時の記念日」にあたる6月10日に同会が毎年行っているもので、今回で12年目となる。
今年も昨年に引き続き、新型コロナウイルスの流行を鑑み、僧侶のみで法要を勤め、その様子を事前に視聴申し込みのあった遺族にインターネットで配信した。
法要は同会会員僧侶8名による読経からはじまり、供養者の回向後、遺族から届けられた「亡き方へのお手紙」を、同殿本尊の阿弥陀さまに奉じた。
導師を勤めた山崎会長は、「オンラインでの開催により、これまで参加できなかった遠方の方からも申し込みをいただきました。この法要が必要とされるかぎり、これからも続けていきたい」と語った。