浄土宗新聞

宗教、芸術の振興に貢献 文化庁長官表彰に 戸松義晴師・大津隆範師

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日本文化の振興や海外発信、国際文化交流に貢献した人物の功績をたたえる令和3年度文化庁長官表彰に、心光院(=東京都港区)住職の戸松義晴師と、高樹院(=京都市左京区)住職の大津隆範師が選ばれた。本年度の受賞者は、歌舞伎俳優や能楽師、料理人など計74名。
戸松師は令和2年に、浄土宗など、仏教の主要59宗派が加盟し、仏教文化の宣揚などを目的に活動する公益財団法人全日本仏教会の理事長に就任。また、宗教界の連合組織である公益財団法人日本宗教連盟の理事長を令和2年から1年間務めるなど、長年にわたり宗教文化の振興や宗務行政の発展に大きく貢献したことが評価されての受賞となった。
大津師は、昭和61年に華道都未生流6世家元を継承。高樹院住職を務めながら、いけばな各流派の提携を通じて、いけばな芸術の高揚と普及啓発を図る公益財団法人日本いけばな芸術協会の理事長として、全国各地での展覧会開催やいけばな教室の実施などに取り組み、華道の普及や発信に努めた。
12月14日に、文部科学省旧文部省庁舎(東京都千代田区)で行われた表彰式に参加した大津師は、都倉俊一文化庁長官から表彰状が手渡され、「大変ありがたいことです。花に託して仏さまの教えを表現してきました。さらに精進し、命の尊さと和の大切さを伝えていきます」と感慨を語った。

大津隆範師(左)、戸松義晴師(右)