浄土宗新聞

令和6年度災害フォーラム開催 災害支援の課題探る 災害に強いお坊さんを目指す会

講演をする阿部氏

講演をする阿部氏

被災寺院への支援活動や情報共有、被災地支援のアテンド・アドバイスを行う浄土宗関係者で構成される、災害に強いお坊さんを目指す会(代表=馬目一浩師)が2月17日、浄土宗の僧侶・寺族を対象とした「令和6年度災害フォーラム 浄土宗内の災害支援の取り組みと今後の課題~活動を知り・繋がり・活かすために」の第3回目を浄土宗宗務庁(東京都港区)で開催し、オンラインを含め約30名が参加した。

同会は、国内で毎年のように起こる災害に対し、どのように関わっていくかを考え、今後の支援につなげていくために開催されたもの。

第一部では、(一社) BIG UP石巻代表理事の阿部由紀(あべよしのり)氏による講演、第二部では、同会代表の馬目師(福島県いわき市・阿弥陀寺副住職)をファシリテーター、阿部氏をコメンテーターに、災害支援活動の報告会を行った。

阿部氏は講演の中で、「寺院は宗を通して組織的な活動が行える。僧侶の皆さんは事前にボランティアの研修を受けることで、現地では効率的に動けるだろう」と語った。

報告会では、各団体が活動内容、気づいた課題と解決方法について報告した。

なかでも、能登半島地震で被災しながら同地で支援活動を行った法船寺(金沢市)・森岡達圭(たっけい)住職は、本堂を支援物資の受け入れ場所にした際の活動に関し、物資の受け入れをSNSで発信した際の実例を取り上げ、反省点や課題点を共有。参加者らはその解決方法について議論を重ねた。

報告会の総括で馬目師は「寺院の復興も大切だが、日ごろ寺院を支えてくれる地域の復興にも目を向けなくてはならない。災害が起こった時どうすればいいか、平時から考えておくことが大切」と締めくくった。