浄土宗新聞

記憶を継ぎ 平和な世へ 平和の尊さ 学び伝える 神奈川・西福寺

西福寺檀信徒らにむけて語る髙徳氏

西福寺檀信徒らにむけて語る髙徳氏

昨年11月7日、神奈川県厚木市にある西福寺(=宮澤正順住職・91歳)の十夜法要で、神奈川県を中心に学校などで戦争の記憶と命の尊さを後世に伝える語り部活動をしている髙徳えりこ氏による講演が行われた。
髙徳氏は、Webで、『ユキは十七歳特攻で死んだ』(毛利恒之著、ポプラ社)の表紙写真に、特攻隊として17歳の若さで亡くなった伯父が写っているのを目にしたことがきっかけで、「自分が語り継がなければ」と、この活動を始めたという。
西福寺では、毎年、春彼岸・施餓鬼・十夜の法要で戦没者の供養を行っており、昨年はハワイ真珠湾攻撃80年の節目に当たることから今回の講演を企画した。
髙徳氏の語る戦争の悲惨さ、平和の尊さに、参加者らは、あらためて戦争と戦没者への思いを深くした。
宮澤住職は、「悲惨な戦争を繰り返してはならない。語り継ぐ人が減りつつある今だからこそ伝えていかなければ」と語った。