浄土宗新聞

滋賀浄青が浄米1トン寄託 歳末に向け 貧困家庭を支援

おてらおやつクラブの松島代表(左)と滋賀教区浄土宗青年会の稲岡会長(右)

おてらおやつクラブの松島代表(左)と滋賀教区浄土宗青年会の稲岡会長(右)

滋賀県内の若手僧侶で組織する滋賀教区浄土宗青年会(稲岡和紀会長・以下「滋賀浄青」)は11月9日、子どもの貧困問題解決を目指し活動する認定NPO法人おてらおやつクラブ(代表=安養寺住職・松島靖朗師)に米1トンを寄託した。
滋賀浄青は平成22年から、同県内の浄土宗寺院に供えられた米(浄米)を収集。被災地や子ども食堂、フードバンクなどに届ける「おうみ米一升運動」を行っており、今年は約5トンの米が集まった。
今回新たな寄託先となったおてらおやつクラブは、寺院に供えられた食品や日用品を集め「おすそわけ」として、ひとり親家庭に届けており、現在約3千世帯を支援している。コロナ禍の影響か、支援先は昨年末に比べ1500世帯以上増えているという。
同団体は支援品に必ず米を入れており、支援先が増えても継続して配給したいと滋賀浄青に相談し、今回の米の寄託となった。
松島代表は「年末年始は冬休みやお正月で出費が増え、困窮度が高まるので、お米をいただき大変ありがたい」と話し、歳末に向けて配布の準備を進めている。