浄土宗新聞

地元の魅力を取材・発信 『岩内サイクル新聞』発行 北海道・帰厚院

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北海道岩内町にある帰厚院(成田賢一住職)では、今年4月から、同町おすすめの場所などをまとめた『岩内サイクル新聞』を毎月一回発行し、道の駅や町内の観光施設、商店などで無料配布され、観光客や地域住民から好評を得ている。
同紙は、岩内町地域おこし協力隊と岩内高校の学生が中心となって取材・編集を行い、おすすめの飲食店や観光スポットを紹介する情報誌。同院にある無料貸出自転車を利用して取材することから、『岩内サイクル新聞』と名付けた。

岩内サイクル新聞
岩内サイクル新聞


同院では、昨年から観光客が利用できるように貸出自転車を設置したが、コロナ禍により訪れる人が減少。成田住職は、人を集めての行事開催も難しい状況で何かできないかと苦慮していたところ、「外出自粛している岩内の人たちが元気になる雑誌を作ったら」という、中学2年生になる長男の一言をきっかけに、新聞の制作を思いついたという。
地元の学生が携わることで、高齢者も手に取って読んでくれるのではないかと考え、岩内高校に取り組みを相談。この活動が授業の一環に取り入れられることになり、3年生13人が制作に参画することとなった。
桜の見所や学生たちがよく訪れる場所、「お昼のお弁当特集」や「ソフトクリーム特集」など、内容はバラエティに富んでおり、ロゴやイラストなども学生が担当している。取材を担当した学生からは、地元の人の優しさに気付けたという声が多く聞かれた。
成田住職は「岩内の情報を形にして、観光客だけでなく、地元の人にも良い町だと再確認してほしい」と想いを語った。

帰厚院で取材内容をまとめる学生ら