浄土宗新聞

善光寺前立本尊御開帳 中日庭儀大法要 厳修 4/23 信州善光寺 5/3 甲斐善光寺

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7年に一度の信州善光寺と甲斐善光寺の御開帳が営まれている。期間中は、ふだんは見ることの出来ない珍しい法要や儀式なども行われ、「この盛儀にぜひ如来さまと結縁を」と、毎日参拝客が列を連ねている。

信州善光寺中日庭儀大法要の様子。導師の鷹司台下(写真左奥)は、同寺本尊(写真右奥)前で、表白(法要の趣旨)を読み上げている
信州善光寺中日庭儀大法要の様子。導師の鷹司台下(写真左奥)は、同寺本尊(写真右奥)前で、表白(法要の趣旨)を読み上げている。

長野市の信州善光寺では、4月23日、善光寺大本願・鷹司誓玉(たかつかさせいぎょく)台下を大導師、鷹司誓榮(せいえい)副住職を副導師に、山内寺院や長野教区の僧侶らの参列のもと、御開帳のハイライトともいえる中日庭儀大法要が執り行われた。
御開帳されているのは、絶対秘仏とされるご本尊の「お前立ち」として鎌倉時代に作られた一光三尊阿弥陀如来像。
一般的な阿弥陀三尊は、中央の阿弥陀如来、向かって右の観音菩薩、左の勢至菩薩のそれぞれに光背(仏の功徳を光に模した造形物)が付属しているが、「一光三尊」は一つの光背の前に三体が配されているのが特徴。
法要に先立ち、僧侶と関係者ら合わせて200名あまりが大殿まで列をなす「練行列」が行われ、煌びやかな衣装に身を包み、花を手にした稚児や、朱笠に入った僧侶が続き、雅楽の音色に包まれながら本堂前へと向かった。
練行列を終えた僧侶たちは、本堂前に設置されたご本尊と参拝者との結縁を仲立ちする回向柱前や堂内で法要を営んだ。
参道には7年に一度の御開帳を見ようと全国から1万人以上の参詣者が集まり、華やかで厳かな様子に足を止め見入っていた。
また山梨県甲府市の甲斐善光寺では、5月3日、同寺藤井明雄(みょうゆう)住職を導師に山梨教区の僧侶ら参列のもと、中日大法要が執り行われた。
同寺は、戦国時代の名将武田信玄が川中島の合戦の際に信州善光寺の焼失を恐れ、一光三尊阿弥陀如来像を奉遷したことに始まり、その後、武田家滅亡により、本尊は各地を転々とし、慶長3年(1598)、信州に帰仏した。同寺では新たに、前立仏をご本尊と定め、現在に至る。
当日は、山梨教区の浄土宗僧侶が山門から本堂まで練行列を行い、本堂ではおよそ200人の参拝者が見守るなか、ご本尊が姿を現し、法要が営まれた。
両寺とも御開帳は6月29日まで行われる。是非とも善光寺の一光三尊阿弥陀如来とご縁をむすんでみては。
善光寺御開帳や、その他詳細は、特設サイトから。

甲斐善光寺中日大法要の様子。法要中、ご本尊の厨子があけられ、御開帳された。