浄土宗新聞

ARで金剛力士像を表現 「善光寺さんと高村光雲―未来へつなぐ東京藝術大学の調査研究から―」 長野県立美術館

投稿日時
高村光雲/米原雲海ほか《善光寺 仁王像 阿形》(東京藝術大学の調査より)

長野県立美術館(長野市)で、4月2日から善光寺御開帳を記念した企画展「善光寺さんと高村光雲 未来へつなぐ東京藝術大学の調査研究から」が開催、話題を集めている。
同展は、長年善光寺の仏像調査と修復に携わってきた東京藝術大学の取り組みと、同大の前身である東京美術学校で教鞭をとった彫刻家・高村光雲(1852-1934)の関わりを紹介するもの。大正時代、高村氏らが制作した善光寺仁王門の金剛力士像や三面大黒天像、三宝荒神像について、同大学院の保存修復彫刻研究室が行った調査内容をパネルなどで展示。
また、AR(拡張現実)技術を用いて表現した仁王像も見ることができる。これは、同研究室が、当時の制作技法を解明するため実施した3次元計測のデータを活用し、会場のQRをスマートフォンで読み取ると、画面上に実物大の仁王像が立体的に再現されるもので、迫力のある佇まいを間近で感じることができる。


●会場:長野県立美術館(長野市箱清水1-4-4)
●時間:9時~17時(展示室入場は16時30分まで)
●会期:6月26日まで
●休館日:水曜日
●入館料:一般・大学生500円、高校生以下・18歳未満無料
●問い合わせ:長野県立美術館 TEL 026-232-0052 
●HP:https://nagano.art.museum/