浄土宗新聞

八木季生台下 7月末で退任 新法主に小澤憲珠師 大本山増上寺

大本山増上寺(東京都港区)第88世法主・八木季生(やぎきしょう)台下が7月31日付での辞任の意向を示されたことに伴い、5月23日と6月7日の2回にわたり浄土門主・法主推戴委員会(委員長=川中光敎(こうきょう)宗務総長)が東京宗務庁で開催された。
同委員会では、後任として東京都八王子市の極楽寺住職・小澤憲珠(おざわけんじゅ)師を推戴候補者とすることを全会一致で決定。小澤師の承諾を得、第89世法主として推戴することとなった。任期は8月1日から令和8年7月31日までの4年間。

小澤師は昭和16年生まれの80歳。39年に大正大学文学部仏教学科を卒業、45年には同大学大学院文学研究科仏教学博士課程満期退学。56年から同大学で教鞭をとり、平成15年に教授(現・名誉教授)に就任。長年にわたり学生の指導に尽力され、19年には副学長・同大学浄土宗学監に就かれた。昭和62年から極楽寺住職を務められているほか、教学審議会委員長や勧学院勧学職、浄土宗総合研究所所長、璽書伝授道場(大本山増上寺道場)教誡師などの宗内要職を歴任された。
八木台下は昭和4年生まれの93歳。浄土宗東京事務所長、浄土宗総合研究所客員教授、大本山増上寺布教師会顧問などの要職を歴任。昭和27年から一行院(東京都文京区)住職を務め、平成20年に法主に就任。令和2年からの4期目途中での退任となる。