浄土宗新聞

ユネスコ「世界の記憶」推薦受け 学園祭で仏教イベント開催 大正大学

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当日、久保氏からは各講演者に、質問などがなされた(左から木内師、佐藤師、長澤師)
当日、久保氏からは各講演者に、質問などがなされた(左から木内師、佐藤師、長澤師)

浄土宗の宗門校で、天台宗・真言宗・時宗などの宗派が共同で運営する大正大学(東京都豊島区)の仏教学科が6月5日、同大学園祭「鴨台祭」(6月4~5日)で、「仏像好きアナウンサー久保沙里菜(くぼさりな)と学ぶ仏教文化遺産」を開催した。
これは、大本山増上寺所蔵の「大蔵経」(重文)と天台寺門宗・園城寺が所蔵する「智証大師関係文書(ちしょうだいしかんけいもんじょ)」(国宝)が、歴史的書物を保全するユネスコ「世界の記憶」へ昨年11月に推薦されたことを受け開催。
イベントは、仏像マニアとして知られるフリーアナウンサー・久保沙里菜氏をメインパーソナリティに二部制で行われ、約150名が参加。第一部では、同大仏教学科講師・佐藤堅正(さとうけんしょう)師(浄土宗)が「大蔵経」、木内堯大(きうちぎょうだい)師(天台宗)が「智証大師関係文書」、長澤昌幸(ながさわまさゆき)師(時宗)が『一遍聖絵』に関する講演をそれぞれ行い、第二部では、参加者から寄せられた「好きな寺院・仏像・訪れたい世界の仏教遺跡」などのアンケート結果をもとに、同大歴史学科教授・加島勝(かしままさる)氏や同大仏教学科専任講師・中村夏葉(なかむらかよう)氏らによる対談が行われた。
参加者たちは、久保氏の仏教や仏像に対する造詣の深さに驚き、感心した様子だった。