浄土宗新聞

仏教界最大のタブーに挑む 『仏教の大東亜戦争』発刊

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殺生を禁じるのが、本来の教えであるはずの仏教。しかし、日本仏教界は明治維新以降、国と一体になって戦争に積極的に加担していった。植民地政策に乗じ、大陸に進出。従軍僧を派遣するとともに多くの寺院が建立された。太平洋戦争時には軍艦や戦闘機が献納され、戦争を正当化する「戦時教学」といわれる教えもひろめられた。各地の多くの梵鐘が金属供出によって消え、東大寺や興福寺などでは仏像疎開が実施され、大きく傷んだ。
本紙「暮らしに活かす教養としての仏教」を連載中の著者・鵜飼秀徳(うかいしゅうとく)師が、全国各地の寺院に残る戦争の痕跡を粘り強く訪ね、多くの文献を読み解き、なぜ仏教は戦争に加担したのか、その全貌に迫った類のない歴史ドキュメント。

『仏教の大東亜戦争』書影
『仏教の大東亜戦争』書影

『仏教の大東亜戦争』
著者:鵜飼秀徳
発売日:2022年7月20日
定価:1,210 円(税込)
仕様:新書判/288頁
発行:文春新書
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