浄土宗新聞

子どもが“たよれる”場所をおてらおやつクラブ 子どもの居場所づくり事業開始

学習支援の様子

学習支援の様子

子どもの貧困問題解決を目指す認定NPO法人おてらおやつクラブ(松島靖朗(まつしませいろう)代表=奈良県・安養寺住職)が、家や学校以外に居場所がない子どもたちに、″たよれる〟場を提供する「子どもの居場所づくり事業」を開始した。
同事業は、不登校や引きこもりなど、さまざまな事情で悩みや不安を相談できない子どもたちが、それを打ち明けられる場所を設けることを目的に企画された。法人事務局のある奈良県田原本町の安養寺等を会場とし、交流のきっかけ作りを目的としたフリースペースの提供や、学習支援を行う。地域との連携のために、スタッフとして近隣大学の学生や地域住民も参加する。
8月のプレオープンでは、3回の開催で、述べ11名の子どもが参加。両親に連れられ、戸惑っていた子どもたちも、スタッフとふれあう中で緊張が解けたのか談笑する場面も見られた。
企画の立ち上げに携わった法人職員の上村康弘(かみむらやすひろ)氏は「今後は、地域の方々とも情報共有をし、一体となって子どもを見守る体制を作っていきたい」と話す。
10月から本格的な活動を開始。田原本町と連携した、ふるさと納税と連携したクラウドファンディングも実施(10月1日より開始)している。詳細はふるさと納税サイトから。