浄土宗新聞

地元高校生が描く 仏教の伝来を襖絵で表現 北海道・歸厚院

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大広間にある襖絵は、一枚縦173センチ、横136センチで、全部で4枚描かれた
大広間にある襖絵は、一枚縦173センチ、横136センチで、全部で4枚描かれた

北海道岩内町の歸厚院(成田賢一住職)が、地元高校生が描いた襖絵を公開、地域で話題を呼んでいる。
これは、コロナ禍で自粛生活が長引き、地元の人々が寺を訪れる機会が少なくなる中、せめて来寺した方の気持ちを明るくしようと計画したもの。
襖絵の制作にあたり、地域を担っていく若い世代にも寺と関わる機会をもってほしいと、小学5年生の時に同院大仏の絵を寄贈するなど、度々、同院の絵を描いていた俱知安(くっちゃん)町の俱知安高等学校2年生で美術部の内田大地さんに依頼した。
襖絵は、向かって右からインド・中国・日本を、それぞれ蓮・虎・同院本堂など各地域をイメージしたモチーフで表しており、仏教発祥の地インドから日本へ仏教が伝来する様子を表現している。
9月23日の秋彼岸法要で完成した襖絵の除幕式と絵解きが行われた。
成田住職は「素晴らしい襖絵を描いてもらったので、今後も絵解きを行っていきたい」と語った。