浄土宗新聞

第39回全国教誨師大会 更生を促すため 研鑽に励む

基調講演や分科会等が2日間に渡り行われ、全国の教誨師196名が参加

基調講演や分科会等が2日間に渡り行われ、全国の教誨師196名が参加

全国の教誨師の研鑽を目的とした第39回全国教誨師大会(主催:(公財)全国教誨師連盟)が、10月19~20日、仙台市内のホテルを会場に開催された。
教誨師とは、刑務所など収容施設の被収容者に、宗教的立場から行動や身の処し方などを教え導く宗教者のこと。仏教・神道・キリスト教など各教宗派が協働し、浄土宗では129名の僧侶が活動に携わる。
開会式・記念式典では、浄土宗の教誨師から、小熊良悦(おぐまりょうえつ)師(秋田・誓願寺)が法務大臣表彰、副島正幸(そえじましょうこう)師(佐賀・潮音寺)が日本宗教連盟理事長表彰、井澤隆德(いざわりゅうとく)師(滋賀・蓮華寺)・小川隆英(おがわりゅうえい)師(岩手・松庵寺)が勤続30年の表彰を受けた。
大会実行委員長を務めた、宮城県教誨師会会長で浄土宗僧侶の中村瑞貴(なかむらみずき)師(仙台市愚鈍院住職)は、「コロナ禍の影響で4年ぶりの開催であったが、全国の教誨師との交流や情報交換など、有意義な大会となった。刑法改正など変化する社会情勢に合わせた活動の中でも、変わらぬ姿勢で被収容者と向き合いたい」と語った。