最新記事一覧
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昔造り辻茂 辻茂製菓
大阪府阪南市・大願寺檀信徒 大阪府南西部の泉南地域に位置する阪南市。関西空港からのアクセスも良く、大阪市や泉佐野市のベッドタウンとしても知られている。大阪湾・和泉(いずみ)山脈に接する緑豊かなこの地に、おかきの老舗があると聞き、降り立った。阪南市内中心部の尾崎駅から徒歩数分、「昔造り辻茂」阪南本店が見えてくる。創業は昭和14年、85年の歴史を有する老舗だ。府 -
【浄土宗の読む法話】阿弥陀さまのお約束
荒れに荒れた今年の冬でしたが、ようやく春のお彼岸を迎える季節となりました。「暑さ寒さも彼岸まで」順序を違えず季節は巡ってきます。自然はウソはつきません。ウソをついて混乱させるのは人間ばかりでありましょうか。 悩み多い迷いの現実世界こちらの岸から、悟りの世界であるあちらの岸、極楽浄土に到るというのが彼岸の意味であります。今どんなに若く健康であっても、いずれ例外 -
浄土宗開宗八五〇年 御忌・慶讃法要
八五〇年続く教え 報恩の想い 捧げる 春の日差しが穏やかに降り注ぐころ、総本山知恩院、大本山増上寺・金戒光明寺・百萬遍知恩寺・清浄華院・善光寺大本願では、浄土宗を開かれた法然上人を偲ぶ「御忌」、さらに本年は浄土宗が開かれて850年の節目となることから、その喜辰をともによろこぶ慶讃法要が営まれます。 「『南無阿弥陀仏』とお念仏をとなえれば誰でも極楽浄土に往生 -
開山・聖光上人を偲び盛大、おごそかに 善導寺開山忌 3月27日~29日
3月27日から29日、大本山善導寺(=福岡県久留米市・阿川文正台下)が同寺を開いた浄土宗二祖・聖光上人の遺徳を偲ぶ開山忌大法要を勤める。 聖光上人(1162—1238)は筑前香月(現在の北九州市八幡西区)の生まれ。14歳のとき、天台宗の僧侶となり、比叡山延暦寺など複数の名刹で仏教の勉学に励んだ。36歳で京都に上洛した際、法然上人と出会い、その教えに強い感銘 -
東日本大震災から13年 失われた命に想いを馳せ 供養続ける 宮城・大忍寺
東日本大震災の発生からこの3月11日で丸13年。児童と教職員計84人が犠牲になった宮城県石巻市・大川小学校の震災遺構で、同市の大忍寺・福井孝幸住職(57)は現在でも弔いを続けている。現場で「和顔地蔵」を携えて読経する住職の姿が、なお悲嘆を抱える遺族の心を癒す。(ジャーナリスト 北村敏泰) 福井住職は津波の数日後、まだ父母らがわが子の遺体を探す校舎の廃墟前で -
令和6年能登半島地震発生から2カ月 宗内僧侶が被災地で復興支援
1月1日に発生した令和6年能登半島地震は、各地で大きな爪痕を残し、浄土宗が被災地域の教区から収集した情報によると、76カ寺の被害報告があった(2月20日現在)。現在も震源地にほど近い石川県輪島市や珠洲市では、官民ボランティアによる懸命な復旧作業が進められている。 宗内でも災害発生時から、被災地でボランティア活動に携わる僧侶が多くいる。このなか、加藤正淳師(