最新記事一覧
-
令和3年11月
-
連載 仏教と動物 第6回 兎にまつわるお話
お釈迦さまの前世における物語『ジャータカ』をはじめ多くの仏教典籍(仏典)には、牛や象などの動物から、鳥や昆虫、さらには空想上のものまで、さまざまな生き物のエピソードが記されています。この連載では『仏教と動物』と題して仏教における動物観や動物に託された教えについて紹介いたします。第6回目は、かわいらしく身近な動物「兎」を取りあげます。 重んぜられる動物 誰もが -
誰一人取り残さない社会に SDGs実現へ 寺院が動く
「持続可能な開発目標(SDGs)」は国際社会共通の17の課題を解決し、誰一人取り残さない社会を実現するために、国連で採択された。その課題の一つ「飢餓をゼロに」の解決に取り組む寺院を取材した。 栄養満点の食事を 東京・全學寺 東京都足立区の全學寺(=大島俊孝住職)副住職・大島俊映師は、地元の子どもたちへの食事支援「にぎりむすびギフト」を主宰し、栄養のある食事を -
子どもの成長を願う 七五三
木々が鮮やかな赤や黄色に染まりはじめ、秋の気配を色濃く感じる季節となりました。この時期に思い浮かぶ行事に、「七五三」のお祝いがあります。七五三とは、一般的には11月15日に、3歳、5歳、7歳の子どもの無事な発育を喜び、より一層の成長を願って、神社や寺院で行う儀礼です。その由来は、3歳の男女の「髪置」、5歳男児の「袴着」、7歳の女児の「帯解」のお祝いで、江戸時 -
藤本淨彦新法主認証式 本山金戒光明寺にご入山
8月26日に大本山金戒光明寺(=京都市左京区)の第76世法主に推戴された藤本淨彦台下の法主認証式と入山式が10月14日、それぞれ総本山知恩院と大本山金戒光明寺で厳粛に執り行われた。午後1時から知恩院集会堂で行われた認証式では、浄土宗、知恩院、金戒光明寺の各役職者と藤本台下が住職を務めていた西蓮寺(=山口県周防大島町)関係者ら約50人が参列、浄土門主・伊藤唯眞 -
創建400年の歴史に触れる 知恩院三門特別公開 10月29日~11月7日
総本山知恩院(=京都市東山区)が10月29日から11月7日まで、三門(国宝)の楼上内部を特別公開している。これは毎年春・秋の2回、普段非公開の文化財を公開する「京都非公開文化財特別公開」(主催=京都古文化保存協会)の一環で、今年は知恩院を含め京都府下12の寺社などで貴重な文化財が公開される。知恩院の三門は、元和7年(1621)に徳川2代将軍秀忠の命を受けて建