浄土宗新聞

喧騒から離れた癒しの空間 古都・鎌倉で日本料理を味わう 季節料理 あら珠

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神奈川県鎌倉市・安養院檀信徒

「季節の彩 おたのしみ御膳」(12種・3,500円)の献立(一例)。野菜や魚は三浦など地元産の食材を主に使用する
「季節の彩 おたのしみ御膳」(12種・3,500円)の献立(一例)。野菜や魚は三浦など地元産の食材を主に使用する

首都圏有数の観光地・鎌倉。近年はテレビやアニメなどの舞台でも知られ、若者や訪日外国人の聖地としても人気を集めている。

中でも多くの人たちが訪れるのは、やはり鎌倉幕府ゆかりの鶴岡八幡宮。その斜め向かいという好立地に、今回紹介する「季節料理あら珠」はある。

古民家を改装した風情あるお店は、日差しがたっぷりと降り注ぐテラス席と、緑あふれる中庭が美しい。取材した日は、夏の終わりの湿度を湛えた木々が瑞々しく、一等地にあるとは思えないほどの静けさが広がっていた。

経営するのは、東京・神奈川・千葉に「リストランテ アマルフィイ」「鎌倉かつ亭あら珠」など有名店を展開する、株式会社ビィバリュー。名を聞いて「ああ、あの」と思う方も多いかもしれない。

お店では、四季折々の味わいを大切にした和食を提供する。看板メニュー「季節の彩 おたのしみ御膳」は、旬の魚料理や野菜の炊き合わせを少しずつ味わえる、目にも楽しいプレートだ。秋を代表する味覚・秋刀魚をオイル煮した一品は、脂の乗った身に紅白なますとレモンの酸味が何ともさわやか。鎌倉野菜のおひたしは野菜の旨味がギュッと凝縮されており、当地を訪れた喜びを味覚で堪能できる。いずれも丁寧な仕事が施され、経験豊富な板前の技が光る。

「観光客が多いのでは、と言われることが多いですが、やはり地元の方に納得いただける味と価格でないと、店は長く続きません」と語るのは、創業者の荒井國明会長。実際、法事や七五三などで利用する地元客が多いそうだ。荒井会長は約50年前に小さな喫茶店を開いたのち、エリア有数の外食企業へと育てた。「何よりも、お客様を大切にし、要望に応えられる店であることを心がけています。鎌倉という歴史ある地に根差し、文化の一翼を担えるような場所でありたいですね」とも話してくれた。

(ライター:岡本茉衣)

店舗情報

「鎌倉は何度も訪問する方が多い。当店も、また来たくなる店を目指しています」荒井國明会長
「鎌倉は何度も訪問する方が多い。当店も、また来たくなる店を目指しています」荒井國明会長
  • 〒248-0005
  • 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-8-23
  • TEL:0467-39-6221
  • 営業時間=11時〜22時(L. O. 20時)
  • 定休日=不定休
  • JR「鎌倉駅」から徒歩約10分
  • 駐車場なし
  • 詳細はこちら
  • 価格は税込