浄土宗新聞

『美味しんぼ』登場の名店 げんげの竜田揚げが絶品! 日本料理 海風亭

投稿日時

富山県魚津市・西願寺檀信徒

利通さんが考案したというげんげの竜田揚げ(2本480円)と、呂哉さんの代から提供するようになった魚津ばい飯定食(1290円)
利通さんが考案したというげんげの竜田揚げ(2本480円)と、呂哉さんの代から提供するようになった魚津ばい飯定食(1290円)

『美味しんぼ』といえば、山岡士郎(究極メニュー)と海原雄山(至高メニュー)が、料理を通して親子対決するというグルメ漫画である。その第84巻「日本全県味巡り富山編」に登場するのが、港町魚津に店を構える「日本料理海風亭」である。

同書では、4代目の美浪利通(みなみとしみち)さんと奥さんの加志子(かしこ)さんが登場するが、現在、お店を切り盛りするのは、5代目の呂哉(ともや)さんと奥さんの佳奈(かな)さんだ。呂哉さんは40歳とはいえ、すでに数々の料理コンテストでの受賞歴を誇る名料理人。郷土食の研究にも余念がなく、魚津の食文化発信にも情熱を傾けるなど、その熱意と広い視野には敬服するばかりである。

お店があるのは、魚津駅のすぐ目の前。ホテル美浪(運営にあたるのは父である利通さんと加志子さん)の1階にあるから、すぐ目につくはず。ともあれ、暖の簾れんをくぐって中に入るなり、女将さん・佳奈さんの爽やかな笑顔がお出迎え。ご主人ともども、実にソフトな人当たりで、ホッとした気分にさせてくれるのもうれしい。

料理は海の幸、山の幸がたっぷり盛り込まれた各種コース料理(4620円~6800円)のほか、ランチメニューにも登場する白海老かき揚げ丼や海鮮丼などの丼類も豊富。でも、忘れてならないのが、『美味しんぼ』にも登場したげんげの竜田揚げであることはいうまでもない。ちなみに、げんげとは、富山湾の水深200〜600メートルほどの下層部に棲む深海魚で、ゼラチン質も多く、実に美味。これをヘルシーな米油でカラッと揚げたもので、ひと噛みすれば、まずはパリッ! 何度か噛かんでいるうちに、ジュワ〜ッと、とろけるような中身が溢れ出てくるというわけである。ただし、これが味わえるのは、9月から翌5月頃まで。この時期に魚津に訪れた際には、ぜひとも味わっておきたいものである。

(ライター:藤井勝彦)

店舗情報

笑顔も爽やかなご主人の呂哉さんと奥さんの佳奈さ
笑顔も爽やかなご主人の呂哉さんと奥さんの佳奈さ
  • 〒937-0067 富山県魚津市釈迦堂1-13-5
  • TEL:0765-22-7303
  • 営業時間=11時30分〜14時、17時〜21時
  • 定休日=日曜日
  • あいの風とやま鉄道「魚津駅」、富山地方
  • 鉄道「新魚津駅」から徒歩すぐ
  • 駐車場あり
  • 詳細は右記QRから
  • ※価格は税込