浄土宗新聞

甘くてふわとろもっちり! 嬉野の名物‟温泉湯豆腐” 嬉野温泉大正屋 湯どうふ本舗

投稿日時

佐賀県嬉野町・本應寺檀信徒

『とろける湯どうふ』3 丁入り2700円(送料別)
『とろける湯どうふ』3 丁入り2700円(送料別)

「ただの湯豆腐」と思うなかれ。佐賀県嬉野温泉の湯豆腐は驚きの連続だった。
「大正屋湯どうふ本舗」の「とろける湯どうふ」を取り寄せて食べてみたときのこと。説明書に従って、同梱の嬉野の温泉水で豆腐を煮る。さすが「日本三大美肌の湯」。とろりと滑らかな泉質だ。
豆腐を煮るうちに温泉水が白く濁ってくるが、まだまだ我慢。さらに温泉水が白くなり、豆腐の角が丸くなったら食べごろのサイン。
豆乳を加え、火を止めていただく。
豆腐をすくい上げると、ふわとろ~。思わず、そのまま口に入れてみてびっくり! とろけるのに、もっちり感があって、物足りなさを感じさせない。豆乳特有のクセはなく、大豆の甘み、旨味、香りがふわ~っと広がった。

料理長自慢のご まだれは甘み控えめでごまの風味がしっかり
料理長自慢のご まだれは甘み控えめでごまの風味がしっかり


こんな湯豆腐は初めてだ。なぜこんなに美味しいの? しばらくして、迷わず嬉野温泉に向かった。
「佐賀は大豆の一大産地。うちでは嬉野市産のフクユタカという品種を使い、普通の豆腐より濃い豆乳を作って大豆の甘みを際立たせています」。そう話すのは、「大正屋 湯どうふ本舗」の山口正司(まさし)さん。美味しさの理由はほかにもある。重曹を含む弱アルカリ性の温泉水が豆腐のタンパク質をとろりと溶かすのだ。さらに山口さんは言う。
「普通の豆腐は、きめ細かくするために、固めた豆乳をよく混ぜて細かく崩してから型に入れるんですが、うちでは大きめに崩して型に入れます。こうすると豆腐の中に空洞ができて、そこに温泉水が入り込み、豆腐をいい感じにとろけさせてくれるんです」
ふわとろもっちりの食感を生み出すのは、温泉だけでなく職人技も欠かせないのだ。
まずはお取り寄せで食べてみてほしい。驚きの食感、おいしさを体感したら、贈物にして相手を驚かせたくなる。そして、開通したばかりの西九州新幹線かもめに乗り、嬉野温泉に行きたくなることも間違いなしだ。
(フードライター: 藤岡操)

店舗情報

嬉野温泉街の中心地からすぐ近く。 豆腐のほかにも色々なお土産が揃う
嬉野温泉街の中心地からすぐ近く。 豆腐のほかにも色々なお土産が揃う

〒843-0301 佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙
2302-3
TEL:0954−42−1498
■営業時間=9時~17時
■定休日=HP参照。
■HP=https://shop.taishoya.com/
■近鉄JR「嬉野温泉駅」からJR九州バスで約
15分「嬉野バスセンター」下車、徒歩3分
■駐車場あり
※価格は税込
※通販あり