浄土宗新聞

煮込んでじわじわ美味しくなるボリューム満点ちゃんこ鍋 ちゃんこ まる直

投稿日時

福岡市・通津寺檀信徒

「まずは唐揚げでも食べて。それからちゃんこ。ひとりじゃ食べ切らんけん、助っ人呼んどいたから」
一人で訪れた私のために、食べる助っ人を呼んでくれたのは、「ちゃんこ まる直」の店主、渡辺直祟(なおたか)さん。
ドーンと大盛りの唐揚げが登場。ほとんどの人が注文する人気メニューだ。
ひとくちで目が真ん丸になるほど、衣がサクッと軽く、肉の旨味がジュワ~ッ。まさにヤミツキ唐揚げ!

『唐揚げ』880円
『唐揚げ』880円

続いてすりみと豚バラのミックスちゃんこ。すりみとは、鶏ムネ肉に小エビやゴボウ、キクラゲなどを加えた、手作りのふんわりつくねだ。クツクツ煮込んで野菜がくったりしたところで頬張ると、優しい味噌味が広がった。食べている間にも野菜の甘みが増し、どんどん美味しくなってくる。そこへ、自家製の赤柚子胡椒を付けると、いい香りと辛味が加わってキリッと味変。
さらに、締めのちゃんぽんが相性抜群で、濃厚スープがよく絡み、スルスルと胃袋に収まった。1品で色々な味を楽しめて、ボリューム満点!お腹の底から大満足だ。
直祟さんの大親友であり、心強い助っ人でもある松尾春樹(まつおはるき)さんが話してくれた。

『すりみと豚バラのミックスちゃんこ(ちゃんぽん玉付き)』は1 人前1580円
『すりみと豚バラのミックスちゃんこ(ちゃんぽん玉付き)』は1 人前1580円
ちゃんこのほか、1品物、お酒も豊富に揃う

「直祟の親父さん、マスターが亡くなったのは2年前。それから直祟はひとりで店を背負って、マスターの味を追い続けてる。もう十分美味しいから、あいつの味でいいと思うんですけどね」
腑に落ちた。直祟さんは開店の6時間前には厨房に入り、一人で仕込みをする。マスターの味にはまだまだ追いつかないと言う。母ちゃんが元気でいることが何より嬉しいと言う。毎月、通津寺の納骨堂で眠るマスターに会いに行き、手を合わせる。
店は連日賑わい、相撲の九州場所になると力士も訪れる。直祟さんは今日も笑顔で必死に踏ん張って、母ちゃんと一緒に店に立つ。そして、最後にひと言、「まだ独身やけん、マスターたちみたいに夫婦で店をやりたいな」と呟いた。
(フードライター: 藤岡操)

店舗情報

店主の渡辺直祟さんは愛称「なおちゃん」(左)。右は大親友の松尾さん
店主の渡辺直祟さんは愛称「なおちゃん」(左)。右は大親友の松尾さん

〒812-0897 福岡市博多区半道橋1‒17‒32
TEL:092−473−5899
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■定休日=火曜日
■JR「博多駅」から車で7分 
 またはJR「竹下駅」から徒歩約18分
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※価格は税込