浄土宗新聞

庄内・酒田港近くで海の幸を満喫 味工房 八 月

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山形県酒田市・林昌寺檀信徒

 かつて北前船の寄港地として栄え、「西の堺、東の酒田」とまで讃えられた酒田港。海の幸豊かな庄内浜北部に位置する漁港である。そこで水揚げされた新鮮な魚介を創作料理で味わえるのが、港にほど近い瀟洒な住宅街に佇む海鮮料理店である味工房八月だ。

ランチで味わえる日替わり二段重。この日のお刺身は甘エビ、ヒラメ、ブリ。あら汁も絶品。


 外観は料亭かとも思える清楚な雰囲気だが、店内は思いのほか古風。天井に太い梁が張り巡らされた、古民家風の親しみやすさが特徴的である。
 ここで20数年前から暖簾を掲げ続けているのが、ご主人の齋藤雅志さん(63歳)。恰幅の良さもあってか、黙々と調理に専念するも、調理場内での存在感は格別である。齋藤さんがドシッと構えているからか、取り巻くスタッフのキビキビとした動きが際立って見えてくる。
 味わえるのが新鮮な魚介類であることは言うまでもないが、実のところ、メニューはとても豊富。うなぎや寿司はもとより、ステーキやハンバーグ、ヒレカツまで味わえるというから、うれしい限りである。「創業当初からいろいろな料理を出しているんですよ。地元のお客さんに喜んでもらうには、これが大事なんです」とか。
 お昼には、ステーキ定食(1800円)や海鮮丼(2500円)なども味わいたいが、よりリーズナブルとなれば、日替わり二段重がオススメ。その日酒田港から仕入れた魚料理かヒレカツのどちらか1品をセレクト。この一重に加えて、刺身や2種の小鉢が盛り込まれた一重と、ご飯、味噌汁が付いて950円というから驚く。いずれも日によって食材は変わるが、この日盛り込まれていた魚料理は、ブリの塩焼きとメバルのバンケ(フキノトウ)味噌焼き。いずれも脂が乗って、美味いことこの上ない。
 夜のコース料理の種類も豊富で、値段もお手頃。是非、あらためて訪ねたいものだ。
 (ライター:藤井勝彦)

酒田港近くの住宅街に佇む味工房八月の外観。朱の暖簾が目印だ

〒998-0043 酒田市本町三丁目9-1
TEL:0234-22-1721
■営業時間=11時30分〜14時(L.O13時)17時30分〜21時30分(L.O21時)
■定休日=日曜日
■JR「酒田駅」より徒歩20分
■駐車場あり
■HP=https://hazuki-sakata.co.jp/
※価格は税込