今月の言葉

2026年8月:争そいなき 平和な支え合い

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争そいなき 平和な支え合い

Practice thinking of others before you think of yourself. This will bring peace to the world.

昨年、終戦80年を迎え、改めて平和について考える機会の多かった日本ですが、世界に目を向けますと今も各地で争いが絶えません。まるで自分たちの方が正しいのだと言わんばかりに、自らを正当化し、お互いに攻撃を繰り返す、これではいつまでたっても争いは終わりません。
 この出来事は決して遠い国の話ではありません。その争いがきっかけとなり、私たちの身近な生活にも影響が出ております。石油関連製品の原材料となるナフサが不足し、各自治体のごみ袋が一気に品薄となりました。
 近所のお店にごみ袋を買いに行った時のことです。売り場を見渡しても品切れ状態で、他のお店を探そうかと思っていたところへ一人のおばあさんがやってきて「あぁ、ここにも置いてない……」とおっしゃられました。すでに他のお店を見て回ったのでしょう。この方の言葉を聞いて私は買うのを諦めました。中には、どうして売っていないのだと店員さんに声を荒げる方もいるそうです。この問題は、「今後なくなるかもしれない、値上がりするかもしれない」という不安から、多くの方がいつも以上に買いだめをしたことが原因といわれています。
 自分だけが良ければそれで良いのでしょうか。必要以上に買い占めることで「他の人が買えなくなってしまうかもしれない」ということに思いを向ける気持ちはあったでしょうか。
 普段の生活で、心に余裕がなくなってくるとつい周りに対してもギスギスしてしまいがちです。ですが、まずは自分が相手に対しての思いやりを持つこと。そうすることで、お互いに助け合うことができます。
 浄土宗には、すべての物事はつながっているという「縁起」の教えを基とした「共生」という言葉があります。これは、今あるすべての命の連綿としたつながりを大切にしながら生きていく、という意味です。
 一人ひとりの思いやりはとても小さなことかもしれませんが、その一歩から支え合いとなり、これから先の平和へとつながっていきます。
 なによりも阿弥陀さまは自分だけが救われるのではなく、お念仏をとなえる全ての人をお救いくださいます。争いのない世界を念じつつ、心穏やかにお念仏をおとなえいたしましょう。
(宮城県栗原市 往生寺 豊嶋亮賢)