浄土宗新聞

大本山金戒光明寺第74世 名誉法主 髙橋弘次大僧正ご遷化

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 大本山金戒光明寺(京都市左京区)第74世法主を務められた名誉法主髙橋弘次大僧正が5月20日にご遷化され、極楽浄土に正念往生を遂げられた。世寿90歳(満88歳)。
 髙橋大僧正は、平成19年に金戒光明寺法主に就任。3期12年に渡って同寺の護持発展に努められ、令和元年に退任された。
 表葬式は6月19日、総本山知恩院の伊藤唯眞門跡を導師に、金戒光明寺で厳かに営まれた。
 法名は、

圓蓮社大僧正満誉上人浄阿還愚弘次大和尚

◆髙橋弘次大僧正略歴
 昭和9年生まれ。33年佛教大学文学部を卒業、36年大谷大学大学院文学研究科(仏教学専攻)修了、佛教大学にて文学博士を取得。54年に佛教大学教授、平成5年には同大学長に就任。勧学院勧学職、浄土宗教学院理事長、日中友好浄土宗協会理事長などの宗内役職を歴任。さらに日本宗教学会評議員、日本印度学佛教学会理事などの要職を務められた。
 著書は、『法然の宗教』(浄土宗)、『観経疏と選択集―法然浄土教の根幹』(佛教大学総合研究所編)、『法然浄土教の諸問題』(山喜房仏書林)ほか多数。