浄土宗新聞

日本文化に触れるきっかけに 七五三法要 奉修 オーストラリア・阿弥陀寺

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 浄土宗オーストラリア開教地の阿弥陀寺(ジェームス・ウィルソン・哲雄主事)が9月4日、子どもの成長を願う七五三法要を営んだ。
 オーストラリア開教地は2004年に発足した海外開教地の一つで、クイーンズランド州ブリスベン市の同寺を中心に活動している。ウィルソン師はオーストラリア人の父と日本人の母を持つ浄土宗教師(僧侶)で、同寺も同師の尽力によって誕生した。
 七五三法要は、同地の日本人やその子どもに、お寺を通じて日本文化に触れる機会を設けるため同寺が開催しているもので、2019年から毎年9月に営んでいる。
 法要では、参加した子どもに和服を着てもらい、本尊・阿弥陀如来やご先祖さまに日々の平穏と今後の無事な成長を願うとともに、仏教で大切にされる考え「三宝(明るく、正しく、仲良く)」の教えを参加した子どもに授けた。
 ウィルソン師は「日本から遠く離れ、オーストラリアで暮らしていても、阿弥陀寺を通して日本文化とつながりを持つことで、子どもたちにアイデンティティを育んでもらう良い機会だと考えています。またオーストラリア人の親にとっても、日本文化を理解する良い機会にもなるはずです」と話す。