浄土宗新聞

増上寺の経蔵からデジタル世界へ! 三種の大蔵経、ウェブに一般公開

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電子化された増上寺の三大蔵経の一部(高麗版)

 浄土宗と大本山増上寺(東京都港区)は11月20日、「三種の大蔵経(三大蔵)」のデジタルアーカイブをウェブ上に公開した。これは開宗850年を記念した文化振興事業として企画されたもの。公開されたデジタルの三大蔵は、所収の経典類の全画像とともに、書名検索と著訳者名検索の機能が付されており、今後、デジタルデータの新たな活用法が見いだされ、仏教研究が進むきっかけとなることが期待される。
 増上寺の三大蔵は、中国の宋代(12世紀)、元代(13世紀)、および朝鮮王朝時代(13世紀)のもので、総数は約1万2千点に及び、17世紀初頭に徳川家康によって収集され、増上寺に寄進された。戦乱などで多くの大蔵経が散逸する中、15世紀以前のものがほぼ完全な状態で保存されていることは、世界的に類を見ないとされ、現在ユネスコ「世界の記憶」国際登録の候補にも決定している。
 公開当日に行われた記者会見で、浄土宗の川中光敎宗務総長は、「三大蔵経の価値を世界の人々に知っていただき、その魅力を多くの方々に感じていただきたい」と想いを述べた。