浄土宗新聞

法要で法然上人の想い感じる 有志僧侶ら古式法要を勤修

投稿日時
読経の節などは、史料を調べ可能な限り古いものを用いたという

 12月10日、有志僧侶らで結成する浄土宗古儀声明研究会(伊藤正芳代表=京都市法傳寺住職)の会員ら11名が、元久元年(1204)法然上人が後白河法皇の13回忌に勤めたとされる法要を元にした「浄土如法経次第」を総本山知恩院塔頭の既成院(京都市東山区)で勤めた。
 同会は、現在は勤められていない古い法要の研究を行っている。今回の法要は、浄土宗開宗850年となる令和6年を目前に控え、法然上人への報恩謝徳とともに、上人の勤めたとされる儀式を通じ、その想いを感じるため企画したもの。
 法然上人の伝記に基づき写経を奉納し、節をつけ阿弥陀仏の讃嘆などをする「合殺」や「礼讃」を唱えた。