浄土宗新聞

105名の僧侶 新たな門出に身を引き締め 知恩院・増上寺 伝宗伝戒道場成満

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伝巻を手に、清々しい表情で進む修行僧たち(総本山知恩院提供)

 浄土宗の教師(僧侶)になるための最後の修行である伝宗伝戒道場が、12月4日から25日まで総本山知恩院(=京都市東山区・伊藤唯眞猊下)で、12月6日から27日まで大本山増上寺(=東京都港区・小澤憲珠台下)でそれぞれ開筵され、105名の新たな僧侶が誕生した。
 伝宗伝戒道場とは、浄土宗義の真髄である「宗」と、浄土宗僧侶が習慣的に守るべき規範である「戒」を相伝する道場で、双方を授かることで正式な浄土宗僧侶と認められる。
 両道場の修行僧は、新型コロナウイルスの感染予防に努めながら、3週間にわたる修行を行った。最終日には、成満会(全過程を終えた総括の法要)が勤められ、成満した修行僧は「宗」と「戒」を相伝した証である「伝巻」をそれぞれ一つずつ受け取った。
 道場の全日程を終えた修行僧からは、自身の成満への喜びとともに、新たな門出に身を引き締める姿が見受けられた。