浄土宗新聞

大本山金戒光明寺 第75世法主  久米慶勝台下 ご遷化

遷化された久米台下。令和元年7月撮影

遷化された久米台下。令和元年7月撮影

大本山金戒光明寺(京都市左京区)第75世法主の久米慶勝台下が6月3日にご遷化なされ、極楽浄土に正念往生を遂げられた。世寿81歳(満79歳)。
久米台下は令和元年7月に金戒光明寺法主に就任。今年3月10日には、晋山式(新たに任命された住職が寺院に入ることを記念して営まれる法要)を厳粛に営んだ。
そのご垂示では「浄土宗は、阿弥陀さまに″南無する〟教え。南無には帰依する、任せるという意味があり、この″南無の心〟を伝えたい」と話されていた。
密葬儀は、6月5日に久米台下が住職を勤められた滋賀県東近江市の正圓寺で近親者や関係者で営まれ、表葬儀(本葬)は、7月21日午前10時30分から大本山金戒光明寺で、浄土門主・伊藤唯眞猊下御導師のもと勤められた。法名は圓蓮社大僧正満譽上人弁阿福壽慶勝大和尚(えんれんじゃだいそうじょうまんよしょうにんべんなふくじゅけいしょうだいかしょう)
◆久米慶勝台下略歴
昭和16年滋賀県生まれ。同39年に滋賀大学経済短期大学部を卒業、平成16年には立命館大学文学部を卒業。滋賀県東近江市の昌善寺・正圓寺住職を務めた。
布教師として50年以上にわたり活躍。全国各地の寺院で五重相伝会の勧誡や授戒会の説誡を勤めた。平成18年には総本山知恩院布教師会会長に就任し、檀信徒教化に尽力された。
その他、浄土宗宗議会議員、滋賀県社会教育・青少年育成推進委員、京都市山科刑務所教誨師なども歴任。