浄土宗新聞

お寺で夏の思い出を 第55回おてつぎこども奉仕団

僧侶の法話に耳を傾ける子どもたち

僧侶の法話に耳を傾ける子どもたち

総本山知恩院(京都市東山区)で、7月26日から28日にかけて、第55回おてつぎこども奉仕団が開催され、26人が参加した。
同奉仕団は、法然上人のみ教えを子どもたちに伝えるための行事。2泊3日のお寺での生活を通して、仏さまに手を合わせることの大切さ、人とのつながり、自然の恵みなどを学ぶことを目的としている。
昨年はコロナ禍により開催できなかったが、今年はソーシャルディスタンス確保のため参加人数の制限や、看護師を常駐させるなどの感染症対策を講じた上で実施。当初は全国各地からの参加者を9ブロックに振り分け、8月26日までの開催を予定していたが、急きょ京都府にまん延防止等重点措置が適用されたことにより、7月28日第2ブロック以降の同奉仕団は中止となった。
参加した子どもたちは境内散策のほか、阿弥陀さまに灯明を捧げ、仏の子として生きていくことを誓う「ともしびの集い」などを行い、楽しみながら仏教を学んだ。初参加の森丘悠慎(ゆうしん)さん(小6)は「体験学習で協力しながら謎を解いたり、水遊びをしたり、みんなと仲良くなれて楽しかった。また来たい」と感想を述べた。
同院おてつぎ運動本部の井口師は「楽しみにしていた子どもが多い中、7月28日以降の中止は非常に残念。知恩院で友人をつくる貴重な機会なので、来年こそ全日程で実施したい」と語った。