第6回 ゆらむろ忌 大熊弁玉自筆の書 初公開 神奈川教区三宝寺

神奈川県横浜市の三宝寺(樋口芳宏住職)が、4月18日に第6回「ゆらむろ忌」を開催した。
これは、三宝寺の住職を務める傍ら歌人としても活躍した大熊弁玉(1818-1880)の事績を広く顕彰することを目的に開催しているもの。名称は弁玉の雅号「由良牟呂」にちなんでいる。弁玉の作品は、幕末から文明開化に移り変わる世相や人々を庶民の目線で詠み、当時の横浜の姿を伝える記録文学として評価されている。
今回初公開され、注目を集めたのは、箱根の神秘性などを詠んだ長歌三首「箱根温泉に遊ぶ」の屏風。この書は千葉県の旧家から発見されたのち同寺に寄贈され、今後の保存や活用を考えて屏風に仕立てられた。
当日、第一部では樋口住職による屏風の解説のほか、郷土史家の増田恒男氏が登壇し、弁玉と縁のあった歌人・福住正兄と弁玉の交流について語った。第二部では、「ゆらむろ寄席」と題し、落語家の金原亭馬治氏が和歌をテーマにした落語2席を披露した。
会場には157人が集まり、熱心に耳を傾けて興味深く屏風を鑑賞していた。