浄土宗新聞

巣鴨の商店街で「AR謎解きイベント」開催 産官学連携で地域活性化 大正大学

謎解きを楽しむ参加者

謎解きを楽しむ参加者

浄土宗の宗立学校である大正大学(東京都豊島区)は、豊島区、(一社)コンソーシアムすがも花街道と連携し、10月1日から31日まで、巣鴨の商店街活性化を目的に、謎解きイベント「2026スガモ消滅~迫り来る隕石を破壊しろ~」を開催した。
これは、「地域に根ざし、地域課題を解決する」を掲げる同大学が、コロナ禍で減少した商店街の来訪者を増やし、活気ある状態に戻すことを目的に主催したもの。開催にあたっては、㈱クリエイターズネクストの代表取締役で、同大学招聘教授の窪田望氏の指導のもと、学生がプロジェクトチームを結成。企業と協働しながら企画や運営、渉外活動を行った。
イベントは、2026年に、同大学が所在する巣鴨に隕石が降ってくるという設定。参加者はその隕石から巣鴨を守るため商店街の様々な場所をめぐり、スマートフォンで読み込んだAR(拡張現実)を通じて、出題される謎を解いていく。参加者からは好評の声が多く寄せられているという。
窪田氏は「学生は活動を通じて、現実の厳しさや商店街の人々の温かさを感じていました。自分で現場に赴き、言葉を磨いたり、本気の想いを伝えたりすることで、強く大きく成長したと思います」と語った。