浄土宗開宗850年 開宗までの道のり 講談で披露 大本山百萬遍知恩寺
関係者らに講談を披露する南龍師
大本山百萬遍知恩寺(福原隆善台下=京都市左京区)が3月14日、同寺の浄土宗開宗850年慶讃事業の一つに位置付ける記念講談「みほとけとともに~万人救済の道」を初披露した。
これは令和6年の開宗850年に向け、法然上人を身近に感じてほしいとの思いから企画。同寺の福原台下が、上人の生誕から開宗までをまとめた著書『みほとけとともに』を原作に、同寺と交流があり、昨年度文化庁の大衆芸能部門新人賞を受賞した講談師・旭堂南龍師が講談を制作した。
当日は同寺関係者らを前に、上人生誕から開宗までの43年間を約50分にまとめた講談を披露。聴衆は局面が変わるごとに張り扇を叩き、表情や声音を変化させ臨場感を生み出す南龍師の技に聞き入っていた。
南龍師は「浄土宗僧侶の方がいらっしゃる緊張感の中、無事終えられてホッとしています。今後回数を重ね、自信をもってやっていきたい」と話し、見守った福原台下は「アレンジを加えながらうまくまとめていただいた」と謝辞を述べた。
講談は4月17日に浄土宗特別寺院の誕生寺(岡山県久米南町)を皮切りに、各所の寺院でも披露する予定。