富山県氷見市の西念寺（關野弘賢住職）が、地域住民に体を動かす機会を提供するとともに、寺院に足を運ぶきっかけを作ろうと、９月25日、「親子でＧＯ! 寺子屋 ＤＥ 心も身体もリフレッシュ」を開催した。
これは關野住職の長女で浄土宗教師の關野洋香師が発案したもの。２児の母であり、同市の教育委員を務める洋香師は、体育館などの公共施設がコロナワクチン接種会場となり、地域住民や、子どもたちが身体を動かすことができる場所や機会が少なくなっていると実感。そこでコロナ禍前に、檀信徒向けに開催していたヨガ教室を地域住民に向けて開放することで、子育てをする20代から40代の母親やその子どもたちに体を動かせる場所を提供するとともに、寺院に足を運ぶきっかけにしてもらおうと同事業を企画。（公財）浄土宗ともいき財団の助成事業の支援を受け実施に至った。
筋膜リリースセルフケア、ヨガ、加圧トレーニングの講師を招き、講座を４回に分けて開催。未就学児童を持つ親でも参加しやすいよう、講座に参加できない子どもたちのために、アクセサリーの手作り体験や、境内にフリースペースを設けるなどの対応を行った。
当日は檀信徒をはじめ、子育てをする女性やその子どもたち48名が参加した。
参加者からは、「お寺の本堂でヨガを受けられてリフレッシュできた」「子どもの様子を見てくれる体制ができており、安心して受講できた」などの声が寄せられたという。
洋香師は、「比較的、お寺に参拝する機会が少ない子育て世代やその子どもたちが、気軽に足を運ぶきっかけとなれば」と語り、今後は年に４回程度、開催していきたいと話す。

※浄土宗ともいき財団
浄土宗寺院や僧侶が行う社会貢献活動等の支援を行う公益財団法人。ともに助け合い、支えあう「ともいき社会」の実現に取り組んでいる。