浄土宗新聞

120名に進叙の辞令 6日 増上寺 24日 知恩院 

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増上寺での叙任式の様子

浄土宗僧侶には、僧侶としての業績に応じて「僧階(そうかい)」、布教伝道の業績に応じて「教階(きょうかい)」、学問の業績に応じて「学階(がっかい)」などの階級が与えられ、このなか、僧階の正僧正(じょうそうじょう)、僧正などに任じられた僧侶には、叙任式で辞令が手渡される。これらの階級は、僧侶の長年にわたる研鑽と努力の賜物であり、宗派の発展に多大な貢献をしてきたことを評価されて授与されるもの。
令和4年度は、「僧階」の正僧正に33名、僧正に84名、また、「教階」の正司教(せいしきょう)、司教各1名、「学階」の勧学(かんがく)1名が授与された。さらに、正僧正に叙任された僧侶のうち、法衣(ほうえ)の最高位である「緋衣(ひえ)(緋色の法衣)」の被着を許可された10名には、辞令と共に緋衣被着の許可証も下付(かふ)された。
叙任式は御忌期間中、大本山増上寺(東京)で4月6日の一宗法要後、知恩院(京都)で同24日の逮夜法要後に執り行われ、伊藤唯眞浄土門主による辞令が川中光敎宗務総長から伝達され、被叙任者たちは、恭しく辞令を受け取っていた。