浄土宗新聞

平和と安寧を願う家康像 28年ぶりに特別公開 富山 大楽寺

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富山県射水市にある大楽寺(田村晴彦住職)が、同寺に伝わる家康像を1月より特別公開している。
同像は文化14年(1817)、当時鎖国していた日本に対して、北前船の寄港地であった放生津(現在の射水市放生津町)に、外国船がたびたび来航したことから、国の平和と安寧を願うとともに、同地区を治める加賀藩の外国との接触を牽制するため、越中国の中心的な寺院であった同寺に安置されたと伝わる。
公開されたのは、平成6年以来28年ぶり。田村住職によると、NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送もあって、訪れた拝観者は同像の表情や装飾を眺めて手を合わせているという。
公開は本年12月まで、拝観を希望する場合は事前予約が必要。大楽寺=0766(82)3016。