最新記事一覧
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心ゆくまで味わう 法然さまの『選択集』 第17回
浄土宗で〝第一の聖典〟と位置づけられる書物『選択本願念仏集』(『選択集』)。「極楽往生を遂げるためには、何より〝南無阿弥陀仏〟とお念仏をとなえること」とする浄土宗の教えを、宗祖法然上人(1133ー1212)が微に入り細に入り説き示された「念仏指南の書」ともいえるものです。大正大学教授・林田康順先生に解説していただきます。 第3章弥陀如来余行を以て往生の本願と -
令和6年3月
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【浄土宗の読む法話】独りでいても一人じゃない生き方
旧暦2月15日、お釈迦さまは80歳でご入滅されました。35歳でお覚りになってから45年にわたり教えを説いてくださいました。お釈迦さまは当初、お覚りになったものを他の人に説いて伝え教えることをためらわれていました。そもそも言葉で言いあらわすのが難しいのに、説いても伝わらないだろうと思われたからです。しかし梵天さまの三度にわたる願いを聞き入れて説きはじめてくださ -
連載 仏教と動物 第22回 鰐にまつわるお話
お釈迦さまの前世における物語『ジャータカ』をはじめ多くの仏教典籍(仏典)には、牛や象などの動物から、鳥や昆虫、さらには空想上のものまで、さまざまな生き物のエピソードが記されています。この連載では『仏教と動物』と題して仏教における動物観や動物に託された教えについて紹介いたします。第22回目は、狂暴な動物として人々に恐れられる「鰐」を取りあげます。 畏怖される動 -
心健やかに 新たな一年にむけて 節分
「節分」でお馴染みの2月3日。全国各地で「豆まき」をはじめとするさまざまな厄払いの行事が行われます。立春・立夏・立秋・立冬の前日は、各季節の始まりの日とされ、〝季節を分ける〟ことから「節分」と呼ばれます。また、季節の変わり目には疫病を流行らせる鬼が生じると信じられていたことから、節分にて鬼払いを行う風習が生まれたとされます。 鬼を払う方法は、中国の儺(疫鬼 -
令和6年能登半島地震 浄土宗寺院65カ寺に被害 本宗寺院が救援物資集積所に
能登半島を震源に1月1日に発生した巨大地震(最大震度7)の被害は、石川県を中心に、富山、新潟、福井各県など広範囲に及び、懸命な救助作業にもかかわらず、死者222名、重軽傷者997名の人的被害(内閣府発表・1月17日時点)のほか、多くの家屋に被害をもたらした。 体に感じる地震が1431回を超えるなど余震が続く不安な状況の中、いまだ多くの人が不自由な避難生活を