最新記事一覧
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“教え”は“真理”の乗物にすぎない! 『なぜ仏教は多様化するのか』発刊
約2500年前、最初はブッダの教えとして誕生した仏教も、時代性と地域性とに適応すべく、時間をかけて多様化の道を辿った。他宗教と比べれば、その聖典の量にも大きな開きがあるように、何から何まで規格外の仏教だが、本書ではその仏教の多様化を問題にする。京都文教大学教授で浄土宗僧侶、本紙新連載「法然上人の生き方に学ぶ」の筆者・平岡聡師が、ダーウィンの「進化論」を援用し -
オンラインでも参加可能! 第18回24時間不断念仏会
東京都港区観智院住職・土屋正道師が代表を務める「24時間不断念仏会(ふだんねんぶつえ)」が、5月27日午後1時から翌28日午後1時まで、大本山増上寺慈雲閣(東京都港区)で開催される。これは、昼夜を問わず「南無阿弥陀仏」ととなえる念仏会。参加費500円/1日(27日午後0時30分~午後5時、28日午前9時~午後1時30分)。「Zoom」での参加も可能(参加費無 -
施餓鬼会
「施餓鬼会(せがきえ)」は「おせがき」とも呼ばれ、特に5月から8月のお盆前後にかけて、多くの浄土宗寺院で営まれます。亡くなった大切な方々をご供養する法要と考える方も多いとは思いますが、本来は食べ物や飲み物がのどを通らないために飢えや渇きに苦しむ存在「餓鬼(がき)」に施しをすることを目的にします。その由来はお経の中に次のように説かれます。——あるときお釈迦(し -
連載 仏教と動物 第18回 蛙にまつわるお話
お釈迦さまの前世における物語『ジャータカ』をはじめ多くの仏教典籍(仏典)には、牛や象などの動物から、鳥や昆虫、さらには空想上のものまで、さまざまな生き物のエピソードが記されています。この連載では『仏教と動物』と題して仏教における動物観や動物に託された教えについて紹介いたします。第18回目は、身近で親しみのある動物「蛙」を取りあげます。 古今東西の物語で語られ -
令和5年5月
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浄土宗開宗850年記念連載 法然上人の生き方に学ぶ
第1回 「死」の考え方を学ぶ ——法然上人の生きた時代 浄土宗を開かれた法然上人の一生は平坦なものではありませんでした。多くの苦難に直面されながらもお念仏の教えに出会われ、ともに歩まれた中から学ぶことができる〈知恵〉について、京都文教大学教授の平岡聡先生にお話しいただきます。 なくならない「死」という問題 人間の思考は、生まれた時代や地域に大きく左右されます