最新記事一覧
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浄土宗のお坊さんと見る一作:1『機動戦士ガンダムSEED』
全3回にわたって、広く親しまれている漫画やアニメの中から、浄土宗僧侶がオススメの一作を仏教や浄土宗の視点から紹介します。(隔週更新) 『機動戦士ガンダムSEED』原作:矢立肇、富野由悠季 監督:福田己津央 製作:サンライズ放送:2002年10月~2003年9月 ※HDリマスター:2012年1月~11月(全50話)機動戦士ガンダムSEEDシリーズ公式サイト -
【浄土宗の読む法話】きっと護っていてくれる
立春とは名ばかりの寒さですが、寒風の中梅の蕾は次々と華麗に開いて、わたし達の心を温めてくれています。大自然の営みを感じます。 一昨年12月に故人となられたSさん、昭和49年にご主人を41歳の若さで亡くされ、女手1つで娘さん1人を育てられました。お寺の行事にもその地区の当番に当たられた時には快くお引き受け下され、お勝手の手伝いなどご奉仕して貰いました。持ち前の -
令和5年2月
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松山市民に愛されて七十余年風味豊かなパンに笑みがこぼれる うちだパン
松山市・長建寺檀信徒 夏目漱石『坊ちゃん』の舞台、松山市。その中心部を取り囲むように走る路面電車に乗車すること、10分程の場所に、市民から長く愛されているベーカリー「うちだパン」はある。その歴史は、70年あまり前の終戦時に遡る。先代の店主がロシアに抑留されたとき、パン作りの経験などなかったにもかかわらず、ロシア人が食べるパンを毎日のように作らされたという。そ
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連載 仏教と動物 第16回 蟹にまつわるお話
お釈迦さまの前世における物語『ジャータカ』をはじめ多くの仏教典籍(仏典)には、牛や象などの動物から、鳥や昆虫、さらには空想上のものまで、さまざまな生き物のエピソードが記されています。この連載では『仏教と動物』と題して仏教における動物観や動物に託された教えについて紹介いたします。第16回目は、縁起の良いとされる動物「蟹」を取りあげます。 信仰と結びついた動物
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自身の鬼を払い福を招く 節分
「鬼は外~福は内~」2月3日の節分には、このような掛け声とともに一年の幸せを願い、豆をまく光景をよく見かけるでしょう。「節分」と聞くと、豆まきをしたり、恵方巻を食べる″行事〟の名前と思う方もいらっしゃると思いますが、本来は季節の分かれ目のことをいい、現代ではとくに2月の立春の前日を節分と呼んでいます。この日には、各地の寺社で追儺式という行事が営まれます。追儺