最新記事一覧
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鮮やかに境内を彩る 思い思いの灯明を展示 静岡・龍宝寺
静岡県御殿場市の龍宝寺(米津実音住職)が7月22日から24日まで、檀信徒や地域住民が思い思いに描いた50丁の灯明を展示し、来寺した人々の目を楽しませた。これは、コロナ禍においても檀信徒や地域の人々に寺とご縁を結んでいただきたいと考えた同寺副住職の米津亮信師が、お盆の期間に寺にあった古い茶碗にロウソクを入れて参道に並べたのが始まりで、昨年からはコロナ禍前に未就 -
仏教界最大のタブーに挑む 『仏教の大東亜戦争』発刊
殺生を禁じるのが、本来の教えであるはずの仏教。しかし、日本仏教界は明治維新以降、国と一体になって戦争に積極的に加担していった。植民地政策に乗じ、大陸に進出。従軍僧を派遣するとともに多くの寺院が建立された。太平洋戦争時には軍艦や戦闘機が献納され、戦争を正当化する「戦時教学」といわれる教えもひろめられた。各地の多くの梵鐘が金属供出によって消え、東大寺や興福寺など -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第8回 「四誓偈」➁
阿弥陀さまの誓い「四誓偈」➁ 前回は「四誓偈」に説かれる四つの誓願のうち、はじめの三つについて触れました。それは、①自ら立てた四十八願を成就すること、②人々をもれなく救うこと、③阿弥陀如来の名前をあらゆる世界に届かせること、を必ず実現する、との法蔵菩薩(阿弥陀如来の前身)の決意表明でしたね。今回は四つ目の誓いです。 離欲深正念 (りよくじんしょうねん)浄慧修 -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第7回 「四誓偈」
阿弥陀さまの誓い「四誓偈」 我建超世願 (がごんちょうせがん)必至無上道 (ひっしむじょうどう)斯願不満足 (しがんふまんぞく)誓不成正覚 (せいふじょうしょうがく) 意訳私(法蔵菩薩=仏になる前の阿弥陀仏)は世にすぐれた本願(四十八願)をたてました。私は必ずその本願を成就して、さとりを得ます。もしその通りに成就できなければ、私は仏にならないと、固く誓います -
【こころのケア】Webカウンセリング 2
コロナ禍でのこころのケアをめぐる「新しい生活様式」 Q:高齢の両親が心配だが、今帰省すべきか 私はコロナ感染者が増えている東京で働いているOLです。毎年、お盆の時期には、田舎で暮らす両親に会いに帰省しています。今帰省するのは、「不要不急」かもしれないと思いながらも、遠く田舎で二人暮らしの高齢の両親が心配です。病気がちな母の入退院も気になります。職場の同僚は、 -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第6回 「開経偈」
出遇いに感謝し経典を開く 「開経偈」 無上甚深微妙法 (むじょうじんじんみみょうほう)百千万劫難遭遇 (ひゃくせんまんごうなんそうぐう)我今見聞得受持 (がこんけんもんとくじゅじ)願解如来真実義 (がんげにょらいしんじつぎ) 意訳この上なく奥深い仏さまの教えは、途方もないほどの時間を経てもなお出遇うことが難しいといわれます。それなのに私は今、幸いにもその教え